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朱に交われば赤くなる

田舎に帰省して9日目。

朝5時に目が冷め、散歩がてらコンビニまで歩く。

空を見上げたら星がたくさんすぎて、気持ち悪かったです。

人は死んだら星になるって誰が言い出したんだろう。

死人、めちゃくちゃ田舎に集まるやんけ。

そして、思う。田舎の人ってゆっくりだなぁと。コンビニの店員さんや飲食店の店員さんにイライラしてしまう。遅い。要領悪い。態度悪い。

でも、それは、都会と比べた場合であって、田舎に住む人たちはそんなもんでしょって言う。

 

朱に交われば赤くなる

 

彼が置かれた環境は私から見たら、過酷な環境だったと思う。それは、彼の性格を考えればの話なんだけど。彼はとても真面目で優しく責任感の強い人格の人だったと私は思う。

そんな彼にとって、彼が選んだ仕事はとてつもなく精神を蝕む仕事だったと思う。

最後の方はずっと仕事を辞めたいと、職場に対する不満や愚痴を言っていた。

『もし俺が仕事をやめてお前の地元で暮らそうって言ったらどうする?』と、聞かれた時、私は嬉しかった。本当はずっと辞めてほしいと思っていたから。その言葉は飲み込んで、気持ちだけを伝えた。

『とても嬉しいよ』って。

そうしたら、『嬉しいと言ってくれて、俺も嬉しい』って言った。

自分の身を置く環境は多かれ少なかれ大事だと思う。どんな環境、どんな仕事でも、理想郷なんてないけれど、自分の性格に合った場所が必ずあるはず。精神を蝕むまで仕事なんて頑張らなくていい。

朱に交われば赤くなる。

上手く赤くなる人もいれば赤くなりすぎて飲み込まれてしまう人だっていると思う。

真面目すぎる人ほど、責任感が強い人ほど、赤くならなきゃと自分を追い込んでしまうんだ。

自分を追い込むのに限界はない。どこまでもどこまでもこれでもかと追い詰めてしまう。

私は仕事を辞めて現在無職だ。そしてそれを責める人は周りにいない。

彼の場合、仕事に対して責任感が強すぎて真面目すぎて、自分が辞めた後の会社のことまで考えたり、自分が引き込んでしまった友達のことも考えたりしていたようだった。

だから、有無を言われないように私の地元に行きたかったのかもしれない。

私も、仕事を辞めた後、変な罪悪感に苛まれた。私も彼と同じで取捨選択が苦手だから、飲み込まれないようにしないといけない。

それから、仕事なんて辞めたきゃ辞めていいんだよってそんな風潮が広がっていけばいいのにって心からそう思う。